美味しい鴨だんご
鴨は日本古来から好まれてきた食用肉で、海外でも定番食肉として人気があり、肝臓に脂肪を過剰に蓄えさせて高級食材のフォアグラとすることもあります。
日本での美味しい鴨の食べ方としては、煮込み料理が主にあげられ、そのままの肉姿で食べる以外にもすり身にして固めた“鴨だんご”での食べ方も人気があります。
鴨だんごの作り方
鴨だんごは、他の肉だんごと同じ要領で作ります。
フードプロフェッサー等でひき肉とした鴨肉にしょうが汁や片栗粉、しょうゆ・酒・塩といった調味料を加えて粘りが出るまでしっかりと練ります。
しょうがは肉の臭みを消す効果があるため、癖が特に強いとされる鴨肉には相性がばっちりです。
片栗粉はだんごを作る際のつなぎ目的に加え、火が通ることでとろみがつく片栗粉の性質のお陰でふんわりとした肉だんごに仕上げることが出来ます。
片栗粉の変わりに小麦粉を加えることもあり、この場合は食感がしっかり強い肉だんごを作りたい場合に適しています。
味付けに用いる調味料はお好みで。
鴨だんごにネギを入れ合わせるのも良いでしょう。
“鴨ねぎ”という言葉があるほど鴨とねぎの相性はバッチリで、これは「鴨がねぎを背負っていればそれだけで最高の鴨鍋が食べられる」という状況をあらわしている言葉で、都合の良い状況を説明する場合に用いられています。
鴨とねぎの相性が素晴らしい理由としましては、独特な肉の臭いがある鴨肉をねぎが持つ匂い成分“アリシン”によってカバーされる点にあります。
アリシンはねぎをカットした際に発生するため、刻んだねぎを肉団子に加えることでその効果は抜群。
しょうが汁と同じように臭い消しとして加えるだけで、一層に美味しい鴨だんごとなります。
鴨だんごの食べ方
鴨だんごの定番の食べ方は、鍋です。
昆布だしベースでしょうゆ・酒・みりんで味付けを行った和風出汁に鴨だんごを入れ、白菜やごぼう、にんじん、きのこなど、鍋料理定番の野菜をふんだんに加えます。
鴨と相性バッチリのネギも加えましょう。
鴨だんご鍋のレシピとしましては、通常の鍋料理と変わりません。
また焼いて食べるのも美味しく、串に刺してつくね焼き鳥にした食べ方にすればおかずにもお酒のお供としても最適で、やはりねぎを間に挟み込むと美味しさは倍増です。
そのほか、煮物やそぼろにしたりと、様々な調理法で美味しくいただくことができます。